2020/3/11

補聴器はマスクが苦手?

こんにちは。きこえのパートナーイマーゴ認定補聴器技能者の杉本です。
 
さて、昨今の新型肺炎は各方面で随分頭の痛い問題となっておりますが、
 
補聴器との関係にもちょっとしたお悩みになっているモノがあります。
 
それは…皆さんお使いになっている「マスク」です。
 
最近耳かけ型補聴器をご購入いただいた方数名から
 
「補聴器をしているとマスクを外すときに一緒に取れてしまう」というお悩みをご相談頂きました。
 
 ←このタイプの補聴器ですね
 
このタイプはどうしても耳の外側に本体があり、丁度マスクの耳にかかるゴムの部分と
 
コードやチューブが絡んでしまいやすいのです。 
 
無造作にマスクのゴムを引っ張るとコードやチューブ部分を巻き込んで
 
下手をするとピョ~ン!と飛んで行ってしまうことも…。
 
なので、お客様には「マスクを外すときにゴムを手で大きく広げてゆっくり外す」ことを
 
お願いしております。
 
また、小型耳かけ型のRICタイプをお使いの方にはリテンションという脱落防止の支えを
 
つけることをお勧めしています。
 
このリテンションはレシーバー付近につけるシリコン製のひもみたいなものですが
 
これをつけることで本体が耳から外れても耳栓は支えがあることで耳穴から抜けないため
 
少なくとも下に落ちる前に気が付くと思います。
 
従来の耳かけ型(BTEタイプ)でしたら専用の耳栓(イヤモールド)を作ると
 
より脱落を防ぐことが出来ます。
 

  
◆オーダーメイド補聴器ならマスクもメガネもOK!
 
 
 
耳の穴の中にすっぽり収まる耳あな型補聴器は耳の穴の型を採取し、作製する
 
フルオーダーメイドの補聴器です。
 
 
 
この画像のように補聴器本体が耳の穴の中に入るのでいつも通りマスクのゴムを
 
引っ張って外しても脱落することはありませんし、メガネをかけていても全く問題はありません。
 
他にもオーダーメイド補聴器は、耳かけ型の補聴器よりも人間の本来持っている
 
きこえ方に近い状態で音が聞こえる(耳介効果)、電話の受け方も今までと変わりなくできるなど
 
メリットが多くあります。
 
現在ある補聴器は耳かけ型でも以前のものよりも目立ちにくいデザインが多くなりましたが
 
小型の耳あな型補聴器は本当に装用しているのがわかりません。
 
また、オーダーメイドで作るということはご自分の要望を取り入れてオーダーできることも
 
強みの一つと言えます。
 
例えば、電池フタを開けやすくしたい・持ち手(テグス)部分を短くしてより目立たなくしたい・
 
ふさがった感触を少なくしたいなど様々なご要望にお応えできると思います。
 
耳かけ型・耳あな型、どちらの補聴器もそれぞれの良さがあります。
 
使う方の聴力と生活環境やご要望を伺い、どちらがより使う方に最適かをご一緒に考え、
 
「使う方の体の一部になる補聴器」を作りあげることが出来たら嬉しく思います。
 
 
 
 
 
 
 
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