2024/12/16

今年もありがとうございました

早いもので、本年も残りわずかとなり、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
 
皆さまには本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
 
来年も変わらぬご愛顧のほどお願いいたします。
 
 
【年末年始のお休みについて】
 
12月29日(日)~新年1月3日(金)休業
 
1月4日(土)10:00~16:00の短縮営業
5日(日)は定休日です
 
6日(月)より通常営業となります
 
 

 
 
さて、ここのところ一気に寒さが増してまいりましたが、
 
冬に起こりやすい補聴器の不調のお話をしたいと思います。
 
【その1】 電池の消耗について
 
補聴器に使う空気電池は冬に弱いのをご存じでしょうか。
 
寒くなってきたら急に電池の持ちが悪くなった、補聴器がおかしいのかな…と思われる方が
 
多いようですが実はそれは電池の方の問題です。
 
電池に使われている化学物質は寒いと活動が鈍り、暖かいと活発になります。
 
冬場の電池寿命が短い原因は環境温度が大きく関係しています。
 
電池寿命を縮める要因は①低温②乾燥③二酸化炭素の3つです。
 
 新しい電池を入れても補聴器が作動しない、電池切れのアラームが鳴ってしまう場合、
 
空気が冷えすぎていて電池がうまく空気を取り込めずに反応できないというサインです。
 
この場合は手のひらで電池を温めてからお使い頂ければ解消できます。
 
また、ファンヒーターやストーブを使用していると室内が乾燥したり二酸化炭素が増加します。
 
この場合も電池寿命は短くなりますのでお部屋の換気を定期的に行い、
 
乾燥しすぎないよう加湿器などをお使いいただくことをお勧めします。
 
【その2】 結露
 
こちらは耳かけ型補聴器をお使いの方に向けての注意喚起です。
 
特に、長い時間補聴器を着けている方はご注意いただきたいのですが、
 
補聴器を装着していると、チューブ内部の空気が体温により温まります。
 
それにより外気との温度差が生じ結露が発生してしまいます。
 
体温が高い・温度差がある環境を行き来する・耳栓やイヤモールドの密閉率が高いなど…
 
結露対策としては昔からチューブ内に木綿糸を入れる方法がありますが、
 
あらかじめ糸が入っている結露防止用ジョイントチューブの販売が減っており、
 
なかなか見かけなくなっています。
 
エアブロワーを使って溜まった水分を吹き飛ばす方が良いかもしれません。
 
それに結露が発生するのはチューブだけではありません。

補聴器の内部にも生じている可能性があります。

対策として、冬でも補聴器を乾燥機や乾燥ケースに入れて保管されることをお勧めします。

【その3】充電タイプ補聴器について

 携帯電話を寒い屋外で暫く触っていたら100%充電していたのにどんどん減ってしまった…

なんて経験はありませんか?

携帯電話と同じく補聴器にもリチウムイオン電池が内臓されています。

寒い場所だと補聴器の充電池も内部の電解液の働きが悪くなり、

充電や放電がスムーズに行えなくなると起こります。

その際は帽子やマフラーなどを着けて耳と補聴器の両方を冷たい外気から保護し、

使い終わって充電する時は、玄関や窓際・洗面所で行うのではなく、

暖かい部屋で行うのが良いでしょう。

 


 年末の慌ただしい時期ではありますが、気持ちよく新しい年を迎えられるよう

補聴器の点検やクリーニングはお早めにされておくと安心かと思います。

それでは、皆様良いお年をお迎えくださいませ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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