2020/11/7

自動車運転ときこえ

こんにちは。きこえのパートナーイマーゴ・認定補聴器技能者の杉本です。
 
今回は高齢者の自動車運転をきこえの面から考えてみようと思います。
 
現在、75歳以上の後期高齢者の自動車運転免許の更新については
 
高齢者教習の前に認知機能検査を受けることが義務付けられております。
 
この認知機能検査の結果において、
 
第1分類:48点以下→記憶・判断力の鈍化(認知症の恐れあり)
    赤い紙の報告書が届きます
 
第2分類:49~75点→記憶・判断力がやや低下
    黄色い紙の報告書
 
第3分類:76点以上→記憶・判断力に問題なし
    青い紙の報告書
 
 
この3つに分類されますが、問題は第1分類に当てはまってしまった場合です。
 
この場合は免許の更新はあきらめざるを得ません。
 
そしてこれに分類される方の中に難聴を伴う方が多いと言われています。
 
自動車の運転には外部からの情報獲得は必須です。
 
運転される方にとっては当たり前のことなのですが
 
自動車の運転は聴覚・視覚を総動員して安全運転が成り立っています。
 
見えなければ危ないのは当然。…では、「きこえない」のはどうでしょう?
 
クラクションの音や緊急車両のサイレン、踏切の警告音などがきこえないのは大変危険です。
 
運転中の車に異常が起こった場合も音で故障を察知し事故を防ぐことが出来るかもしれません。
 
このように自動車の運転にはきこえの低下・難聴は真っ先に改善しないとならない
 
大変重要なものなのです。
 
しかし、「普段はきこえが多少悪いがそれほど困らない。でも免許の更新ができないと
 
車に乗れなくなるからその時だけきこえるようにしてほしい」と来店される方がいらっしゃいます。
 
そのようなご要望の方に私たちがまず申し上げなければならないのは、
 
「補聴器を着けてもすぐに聞こえるようにはならない」ことです。
 
つまり、免許更新まであと少しというところで補聴器を買って認知検査や教習の時に
 
いざ着けても全く役には立ちません。
 
ただ「周りの雑多な音ばかりが気になって肝心の言葉が聞こえてこない」だけです。
 
これはきちんと「聴覚リハビリ」をしていない状態のまま補聴器使うことで起こります。
 
補聴器をしっかり耳になじませ自分の体の一部に仕立て上げるには最短でも3カ月必要です。
 
その間、補聴器は毎日耳につけて8時間以上使うことが大前提です。
 
勿論お休みの日はありません。
 
お休みの日を作れば作っただけ体になじむまでの期間は延びていきます。
 
この耳になじませる期間(聴覚リハビリ)を経て
 
やっと補聴器は免許更新のような大切な場面でお役に立てるようになるのです。
 
学生時代を思い出してみてください。
 
テストの時の一夜漬けは大概うまくいかないものでしたね。
 
補聴器もそれと全く同じです。
 
自動車の運転に限らず、日常生活には危険なことがたくさんあります。
 
きこえを改善することは早く危険を察知して事故予防につながると思います。
 
きこえに不安をお感じでしたら早めの補聴器装用をお考え下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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