2023/5/12

充電タイプの補聴器について

こんにちは。きこえのパートナー・イマーゴ認定補聴器技能者の杉本です。
 
充電して使うタイプの補聴器が出回るようになり数年経ちます。
 
充電タイプが発売される前は、補聴器は電池の交換を使う方がご自分で
 
行うものでした。
 
補聴器に使用する電池は空気電池という空気を取り込んで発電する電池を
 
使っていました。ところがこの電池は補聴器の交換頻度が割合多く、
 
一般的に多く使われるサイズだと約1週間で交換しないとならないのがネックでした。
 
補聴器自体が小型の機械なので使う電池が小型なのは当然なのですが、
 
そうなると細かな作業が苦手な方は、補聴器のきこえや音よりも
 
まず「電池の交換ができるかどうか」が最初の関門になります。
 
何度か練習していただくのですが、やはり電池交換が面倒、
 
細かいから大変だから補聴器を買ったのに使わない、使いたいけど
 
使えない…という負のループに入ってしまうのですね。
 
そこで、使う方の負担を少しでも軽減できるよう開発されたものが
 
充電タイプの補聴器です。
 
発売当初は小型の耳かけ型しかなかったものがここ数年で
 
パワータイプの耳かけ型や、オーダーメイドで作る耳あな型も現在は
 
充電して使うものができてきました。
 
 
 
私どもの店舗でも充電タイプの補聴器を選択される方が多くなり、それに伴い
 
充電器の取り扱いについてのご質問も増えてまいりました。
 
今回は特に多くご質問いただくものを3つピックアップしてQ&Aにしてみました。
 
 
Q1 :補聴器を使っている間、充電器のプラグは抜いておいた方がいいの?
 
 A:そのまま差しておいてください
 
   充電器の種類によっては内臓されているリチウム電池に蓄電できるものもありますが
   できればそのままプラグの抜き差しはせずに置いてください。
   プラグを抜いていたのを忘れて翌朝使おうとしたら充電できていなくて困った、
   というお話もあります。
   また、補聴器の充電時間はどこのメーカーも約3~3.5時間でフル充電になりますが
   夜お休みになるタイミングで充電器に入れておくのが一番よろしいと思います。
 
Q2:補聴器を数日間使わない時、充電器に入れておいても問題ない?
 
 A:問題ありません。
  
  ただし、何か月も使わない場合は補聴器の電源を切る必要があるため、
  お手もちの取り扱い説明書の記載の通りに電源を落としてください。
 
Q3:充電タイプの補聴器も充電器も過充電にならない?
 
 A:なりません。
 
  過充電になり発熱、発火をご心配される方がいらっしゃいますが、
  保護回路がありますので過充電にはなりません。
 
 

 
充電タイプに限らず、どんどん新しい機能が備わった補聴器が登場している今、
 
使い方が分からない、うまくできないからと言って補聴器をあきらめてしまうのは
 
とても勿体ないと思います。
 
上手に使いこなして快適なきこえで毎日が過ごせますようお手伝いさせていただければ
 
幸いです。
 
 
 
 
 
 
  
  
  
  
 
 
 
 
 
 
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